離乳食を自分で食べる赤ちゃん

子どもの便秘は大人の場合とは原因が異なります。

これは子どもが成長するにしたがって食べる物や腸の発達度合が変化していくためです。

それで離乳食の開始と共に便秘になる赤ちゃんは少なくありませんが、この場合も離乳食期特有の原因がありますから、それに応じた対処の仕方が必要です。

離乳食期の便秘の原因は腸内環境の変化

赤ちゃんの腸内細菌のバランスは離乳食を境にして大きく変化します。

具体的には、それまで腸内フローラの6割~9割以上を占めていたビフィズス菌が減少していきます。

代わりに増えていくのが、大人と同じような悪玉菌や日和見菌と呼ばれる細菌です。

ビフィズス菌が多いと腸の運動が刺激されて活発になりますから、便秘にもなりにくいようです。

逆に悪玉菌が増えていくと、アンモニアやスカトールなどの有害なガスが腸内に発生し、腸の動きが鈍くなりますから、便秘にもなりやすくなります。

離乳食の時期に善玉菌(ビフィズス菌)が減少して悪玉菌が増えていくのは避けられませんから、赤ちゃんがお通じの調子を崩すのも当然です。

ただ、赤ちゃんはもともと圧倒的に善玉菌が優勢な腸内環境を持っています。

ですから、善玉菌が減少するとはいえ、依然として優勢であることは変わりありません。

それで、一時的に排便リズムが崩れるとしても、いずれまた回復することが多いようです。

排便の間隔が何日かに一回だとしても、便の状態が比較的やわらかいようだったらあまり心配するようなことはありません。

一方で、ウンチが硬くてなかなか出ないとか、苦しそうにしているとか、排便時に泣き叫ぶというような場合はやはり何らかの対処をしてあげたほうが良いでしょう。

特に離乳食開始前から便秘がちだった赤ちゃんの場合は、腸内環境が整いにくい体質が関係しているのかもしれません。

そのために離乳食によって一層便秘が悪化することもあります。

便秘になる別の原因としては、水分不足も考えられます。

離乳食が進むにつれて、母乳やミルクの量も段々と減っていきます。

赤ちゃんは大人よりずっと汗っかきですから、小まめに水分補給してあげないとすぐに水分不足になってしまいます。

水分が足りないとウンチも硬くなって出にくくなり、これが便秘につながることがあります。

赤ちゃんの水分補給には白湯やベビー麦茶、またスープや味噌汁などが適しています。

離乳食期の便秘の解消法

離乳食期の便秘で試してみたい解消法の幾つかをご紹介したいと思います。

ベビーマッサージでやさしく解消

マッサージは赤ちゃんのおへそを中心にして、手の平で「の」の字を書くようにやさしくなでて行ないます。これにより腸の方向に沿って刺激が伝わりますから腸の動きが良くなります。

綿棒浣腸で一気に解消

綿棒浣腸はベビー綿棒ではない通常の綿棒を使いますが、綿棒の先にベビーオイルなどをたっぷり塗って赤ちゃんの肛門から挿入し、刺激を与える対処法です。

オムツを変えるときの体勢で、赤ちゃんの足を動かないようにしっかりとおさえておき、綿棒の先を2cmほどゆっくりと入れます。

入れてから2分程度、綿棒を前後に動かしたり、入れたままゆっくりとお尻の穴を開くような感じて動かしてみます。

あまりやりすぎると直腸を傷つけたりすることもありますから、無理はせずに何回か試して効果のない時はやめておきましょう。

食べ物でしっかり解消

離乳食期に便秘になった場合は、腸の運動を活発にするレシピを増やすことがポイントです。

ただし、食物繊維を含む食べ物を多く与えすぎるのは逆に健康にはマイナスになることも。

1歳を過ぎていない子どもの場合は、以下のバナナシェイクやフルーツ寒天を試してみてください。

バナナシェイク

【材料】バナナ少量、粉ミルク1/2カップ(湯で溶いたもの)

【つくり方】
1.バナナと粉ミルクを溶いたものをミキサーにかけます。

*バナナには食物繊維や乳酸菌を元気にするオリゴ糖が含まれますから便秘解消に効果があります。
*バナナは赤ちゃんによっては逆に便秘になりやすくなることもあるようです。そのような場合は他のフルーツを試してみましょう。

フルーツ寒天

【材料】粉寒天、水、オリゴ糖、フルーツ(イチゴなど)

【つくり方】
1.粉寒天を水でよく溶いてから火にかけます。
2.まんべんなく混ぜながら2分くらい沸騰させます。
3.粉末のオリゴ糖を加えます。
4.食べやすく切ったフルーツを加えます。
5.容器に入れて荒熱をとってから冷蔵庫で冷やします。

*使うフルーツによって効果が変わることもありますから、いろいろ試してみてください。

離乳食期間を通して続けたいオリゴ糖習慣

ママに食べさせてもらっている

離乳食期の赤ちゃんを便秘から守ってくれる食材がオリゴ糖です。

オリゴ糖はビフィズス菌に代表される善玉菌のエサとなるもので、胃や小腸で消化されずに大腸まで届く特徴をもっています。

善玉菌はオリゴ糖を摂取することで、乳酸や酢酸など有機酸といわれる成分を生成し、腸内を酸性にしてくれます。

このような腸内は健康に有害な悪玉菌も増えにくく、また腸の働きがよくなるために便秘にもなりにくくなります。

オリゴ糖はトウモロコシやバナナなど様々な食材に含まれていますが、まだたくさん食べられない赤ちゃんの場合には、オリゴ糖のみが抽出されたオリゴ糖食品が向いています。

でもスーパーなどで入手できるシロップ状のオリゴ糖はオリゴ糖以外に砂糖や食品添加物が多く混ぜられており、赤ちゃんには向きません。

なるべく純度が高くて余分なものが混ぜられていないオリゴ糖食品を選ぶようにしてください。

さらに5種類以上のオリゴ糖がブレンドされている製品なら、種類の異なる様々なビフィズス菌を一度に元気にすることができますから、さらに効果を期待できます。