眠れない子供

子どもの成長にとって睡眠はとても大事ですが、いろいろな原因でしっかり眠れない子が増えているようです。

特に思い当たるような理由もないのに慢性的な不眠が続いているという子供の場合は、もしかしたら牛乳が不眠の原因となっている可能性があります。

「子どもの成長は、6歳までの食事で決まる」(スーザン・ロバーツ/PHP研究所)によると、牛乳に過敏な子たちの中には下痢や湿疹などの典型的なアレルギー症状は出ない場合でも不眠になることがあると報告されています。

本の中では、慢性的な不眠に陥っている5歳以下の子ども146人を追跡調査した研究が紹介されていました。

食事から牛乳を取り除いたところ、9人に1人が7日以内にすっかり不眠が治ったということです。

調査対象の子どものうちの16人ほどの不眠が解消されたのですから、無視できない数字です。

それまで平均して5時間半ぐらいしか寝なかった子たちが、1日に13時間ぐらい眠れるようになったということです。

さらに、眠れるようになった子どもたちに再び牛乳を与えるようにしたところ、以前と同じようにぐっすり眠れなくなったと報告されています。

やはりその子たちの場合は、牛乳が不眠の原因だったと言えそうです。

他の研究でも、牛乳に過敏な子どもの食事から牛乳を抜くと、睡眠時間が改善されるばかりか、睡眠の質も良くなって夜中に起きる回数がはるかに少なくなったそうです。

一般には温めた牛乳を飲むとよく眠れるとも言われますが、子どもによっては逆効果になる場合もあるといえそうです。

特に牛乳のたんぱく質であるカゼインについては、日本人は欧米人よりも消化能力が弱いと言われています。

また2歳以降は牛乳の乳糖を分解するラクターゼの分泌がグンと減るようです。

本の中で紹介されていた研究報告はアメリカでの事例ですから、日本ではもっと多くの子どもが牛乳過敏症から睡眠障害になっている可能性が高いです。

それで生後8ヶ月以上の子どもで、特に原因が思い当たらないのに慢性的に睡眠時間が少ないという場合には、牛乳過敏症を疑ってみる必要があるかもしれません。