ベビースイミング

小児喘息の治療の一つとして、医師からも水泳が勧められることがあります。

でもなぜ水泳が小児喘息に良いのでしょうか?

そこを理解していないと子どもにさせる上でも自信が持てないですし、続けさせる意欲もわかないかもしれません。

特にプールが嫌い、水が嫌いな子に水泳を好きになってもらうには相当なエネルギーが必要ですから、まずは親自身が喘息の子に水泳をさせることのメリットをしっかりと理解しておかないとくじけそうになりますよね。

では、小児喘息に水泳が効果的な理由と、その始め方、続け方について考えていきましょう。

水泳が自律神経を鍛えて気管支を安定させる

喘息でゼーゼーと苦しくなるのは、肺の中にある空気が通る管「気管支」が狭くなって呼吸がうまくいかなくなるためです。

喘息患者は、他の人に比べて気管支が収縮しやすく、そのために少しの刺激ですぐに気管支が細くなって苦しくなります。

この気管支の収縮をコントロールしているのが、自律神経なのです。

気管支の収縮が安定しないのは、この自律神経の働きが未熟だったり、乱れやすい状態にあるためで、自律神経が調和良く働いていれば、気管支の収縮も安定していき小児喘息の発作も軽減されていきます。

年齢と共に喘息がおさまっていくことが多いのも、自律神経が成熟していくことと関係があります。

そして、自律神経を整えるのに役立つのが水泳なのです。

自律神経というのは皮膚に多く分布していることが分かっています。

ということは、皮膚を鍛えれば、自律神経も鍛えられるというわけです。

全身が水に触れることで起きる温度差が皮膚に存在する自律神経を鍛え、その働きによって気管支の収縮も安定させてくれます。

結果として小児喘息も軽減していくというわけです。

小児喘息の子の水泳はいつからスタートすべき?
一般にはベビースイミング教室というものもあり、0歳からプールや水に親しむ赤ちゃんも多いようです。

ただし、小児喘息の子の場合は、水泳がいいからとすぐに始めるのは注意が必要です。

運動誘発性喘息の場合には、運動が引き金となって喘息発作が生じ、子どもの身体に大きな負担がかかります。

水泳の場合は、発作が起きにくいとはいえ、やはりその子の体質や治療経過などによっても変わってきます。

それで、基本ですが、まずは医師に水泳を始めてよいか相談することが大切です。

そのうえでOKが出れば、何歳からだろうと様子を見ながらスタートできるでしょう。

まだ幼い子どもやプールを怖がる子どもの場合には、いきなり水泳をさせるのは親としても心配かもしれません。

そのような時には、家のお風呂場で入浴後に冷水を浴びたり、庭で水遊びをするのでも十分です。

目的は皮膚を鍛えて自律神経の働きを向上させることですから、皮膚に刺激を与えて鍛えるという点では、必ずしも水泳にこだわる必要はありません。

自律神経は一朝一夕に変化するわけではありませんから、長く続けていくことが大切であり、そのためには子ども自身が楽しんで行えるようになることも大事なポイントです。

そのためにご家庭でいろいろと工夫してみてください。