親子の幸せな時間

今、日本だけでなく世界中で大きな脅威として認識されているのが、この薬剤耐性菌の問題です。

これは子育て家庭にとっては決して他人ごとではありません。

子どもは大人よりも体内に耐性菌を持ちやすい条件がそろっています。

一つには子どもは免疫力が弱く、細菌に感染しやすいという点があります。

さらに感染症にかかることが多いので、抗生物質を使用する機会が増えますが、この抗生剤の使用が耐性菌を生む原因となるのです。

NHKあさイチでも取り上げられましたが、現在は最強の抗生物質「カルバペネム系抗菌薬」さえ効かない、スーパー耐性菌も増え始めています。

耐性菌だけではありません、マダニのウイルス感染症、鳥インフルエンザ、エボラ出血熱など菌やウイルスによる脅威が確実に増大しています。

世界初の抗生物質ペニシリンの発見によって、伝染病や感染症との戦いに勝利するかに見えた人類ですが、ここにきて細菌やウイルスの猛烈な逆襲を受けています。

やっぱり自然は強かったということでしょうか。

菌には菌

細菌の進化は、人間が新しい抗生物質を開発するスピードを上回り始めています。

どんな薬も効かない病原菌によって命を落とす人も、ますます増えていくことでしょう。

では、この細菌による逆襲が始まろうとしている時代に、どうすれば子どもたちを守れるのでしょうか?

菌は「薬」で殺すという発想はもう通用しません。

菌には「菌」で対抗するという方法しか残されていないように思います。

つまり、腸内細菌によって高められた免疫力で、病原菌と戦うということです。

そのためには、乳酸菌やビフィズス菌をリーダーとして作られる腸内細菌のコミュニティ「腸内フローラ」をしっかりと守るということが大切です。

腸内フローラの結束が固いなら、よそから入ってる侵入者のいいようにはなりません。

腸内細菌たちにとっても、腸内で居場所を失うのは存続にかかわる重大事態です。

ですから、体内で病原菌や耐性菌が暴れようとすると、免疫細胞を刺激して、どんどん退治していきます。

まるで天然の強力な抗生物質がつくられるようなものです。

このように進化した病原菌・耐性菌を倒すには、最後は自然のパワーに頼るしかないと思います。

腸内フローラの結束をさまたげるもの

親子でにっこり

抗生物質は病原菌だけなく、善玉菌をも殺します。

そのため抗生物質の使用により、鉄壁の守備で固められていた腸内フローラはボロボロの廃墟となり、無秩序状態に陥ってしまいます。

その無秩序状態を狙って、病原菌や耐性菌が暴動を起こすわけです。

ですから、子どもに抗生物質を飲ませるときは、本当に必要かどうかということをよく検討しなくてはなりません。

小児科や耳鼻科で処方される抗生物質は、4割以上が必要ないものと言われています。

特に風邪の多くはウイルス性であり、ウイルスには抗生物質は効きません。

もちろんある種の感染症では抗生剤を飲ませないと非常に危険な場合がありますから、よく見極めなくてはなりません。

飲ませたほうがよいか分からない時は、きちんと医師に尋ねるようにしましょう。

そして、どうしても飲ませなくてはいけない時は、前後に乳酸菌サプリメントを、使用中には耐性乳酸菌をたっぷりと補給してあげてください。