安全な離乳食を

食品添加物はどこまで安全なのか?

なかなか分かりにくいですよね。

表向きは人体への害が少ないものだけが、添加物として許可されるということになっています。

ただ、子どもへの影響を考えた場合に、決して楽観的になれない理由がいくつかあります。

子どもと大人の違い

子どもと大人では、有害物を体内の取り入れた時の影響度合が全く異なります。

同じものを食べても、子どもは大人より何倍も、何十倍も影響を受けやすいのです。

それは子どもの体のすべての器官が、発達途上にあるからです。

まず、乳幼児の腸壁は大人よりずっと大きい分子を通しやすい構造(リーキーガット)になっています。

これは栄養吸収の面では利点がありますが、食品に含まれる有害化学物質や病原菌が体内に入りやすいという点では弱点となります。

もし毒性の強い物質が腸から入って血流に取り込まれると、一番大きなダメージとして考えられるのが、脳の発達です。

人体には、脳血液関門といって脳に有害物がいかないよう検問するシステムがあります。

ところが脳血液関門がしっかりと働くのは、8歳を過ぎてからと言われています。

その年齢に至らない子どもの場合は、有害物がノーチェックで脳に到達してしまうということです。

その結果、脳神経の発達に影響を及び、多動やキレるなどの異常行動につながりやすいという研究報告があります。

そして体内の毒素をフィルターにかけて解毒するのは、肝臓や腎臓といった器官です。

しかし、子どもの肝臓と腎臓が十分に発達し、大人に近い解毒能力をもつのが、やはり8歳ごろなのです。

ですから、乳幼児の場合は、毒素がなかなか体外へ排出されずに、血液と一緒に体内をぐるぐる巡ることになります。

これらが体のあちらこちらで炎症を起こし、アトピーやその他のアレルギー性疾患の原因となります。

量は少なくてもダメージは大きい

こうして考えると、子育て家庭は食品添加物に全く無関心ではいられません。

大人よりも食べる量が少ないから大丈夫、とは言い切れないところがあります。

もちろん食品添加物の全てが危ないわけではありません。

かなり危険度の高いと言われているものと、そうでないものがあります。

少なくとも危険度の高い食品添加物に関しては、少量であっても子どもには与えないほうがよさそうです。

またアレルギー傾向のある子どもについては、既に健康ダメージとして現れていますから、より気を付けなくてはなりません。

ハムやベーコンを買う時は亜硝酸Naをチェック!

亜硝酸ナトリウム(亜硝酸Na)は、ハム・ベーコン・ウィンナーソーセージ・サラミ・ビーフージャーキーなどの色をきれいに保つために使われる食品添加物です。

通常であれば、豚肉や牛肉は時間がたつと黒ずんできて、あまりおいしそうに見えません。

これは肉の中の血液や筋肉の色素が酸化して変色するためです。

しかし、亜硝酸Naを添加すると、驚くことに化学反応で赤色になり、しかも長期間変色しなくなるのです。

ところが、やっぱり不自然なことをすると、色々と問題が出てくるようです。

亜硝酸Naの毒性は青酸カリなみ

この発色剤として使われる亜硝酸Naは毒性が強いことで知られています。

過去の中毒例から、推定致死量が0.18~2.5gとされており、これは殺人にも使われる青酸カリの致死量0.15gとそれほど変わらないのです。(最小量で比較して0.03gの差)

もちろんハムやソーセージに添加されている量はずっと少ない量なので、食べてすぐに具合悪くなることはありません。

でも、「少量なら死なないから」と言って、子どもにわざわざ青酸カリを与えたくはないですよね。

食品企業はそれを堂々とやっているわけですから、悲しくなります。

亜硝酸Naからつくられる発ガン物質

亜硝酸Naは、食肉に含まれるアミンという成分と結合すると、ニトロソアミンという強い発ガン性をもつ成分に変化します。

既にラットなどの動物を使った実験により、ニトロソアミンを低濃度で長期間与えた結果、肝臓・腎臓・胃にガンが発生したという報告があります。

実際に食肉製品からニトロソアミンが見つかっているそうですから、市販のハム・ベーコンにも微量ながら含まれると考えてよさそうです。

わざわざ与える必要はない

食品添加物の話になると、「気にしすぎだ」とか「毒性はあっても一生食べても影響のないレベルだから大丈夫」という意見を述べる人もいます。

確かに、それしか食べるものがなければ気にせずに食べるしかないのですが、他にも選択肢があるのに、わざわざ子どもに与える必要はないと思います。

それに「心配ない」という意見には、何の根拠もありません。

なぜなら、危険だと言われる食品添加物を何十年も食べ続けて人体実験した人がいないからです。

同じ理由で「食品添加物が危険だ」という意見も確かな根拠があるわけではありません。

ただ分かっていることは、亜硝酸Naはもともとは青酸カリと同じ程度の量で人を殺す毒性があり、発ガン物質ニトロソアミンに変化する可能性があるということです。

この事実を聞いてしまうと、絶対安全とは言い切れない不安が残ります。

スーパーにはハムでもベーコンでも、亜硝酸Naの含まれていないものが売られています。

買い物をする時に裏のラベルをチラッと見て、亜硝酸Naが含まれてないかどうかを確認するだけで済みます。

安心かどうか分からないものを子どもにわざわざ与えるぐらいなら、チラ見するぐらい何ともないと思ってます。

輸入フルーツのポストハーベスト農薬が危ない

スーパーマーケットによっては、輸入された柑橘類に「防カビ剤・OPP・TBZ・イマザリルを使用しております。」と表示されていることがあります。

このOPP・TBZ・イマザリルは、いずれも防カビ剤でポストハーベスト農薬と言われるものです。

ポストハーベスト、つまり収穫後に使用される薬剤のことで、特にアメリカから輸入されるレモン・オレンジ・グレープフルーツに使われます。

ポストハーベスト農薬の問題点は、まず使われている薬品の毒性が高いこと、そしての残留しやすいということです。

農薬なので毒性が高いのは当たり前なのですが、それぞれの特徴をまとめたいと思います。

イマザリル
アメリカでは男性用の経口避妊薬として売られています。急性毒性が強く、WHOが主導する国際化学物質安全性計画において「肝臓に影響を与え、機能障害や組織損傷を起こすことがある」とされています。

OPP
東京都立衛生研究所のラットを使った実験を通して強い発ガン性があることが確認されました。

TBZ(チアベンダゾール)
OPPと一緒に使うと、カビの発生をより防ぐことができるためよく用いられています。今でも農薬として用いられている薬品ですが、食品添加物として認められています。動物実験により、妊娠したマウスのお腹の子どもに高い確率で先天性の障害をもたらすことが分かりました。

このように毒性の強い薬品なので、日本では農薬としては許可されていません。(TBZは農薬として使われています。)

では、なぜ輸入果物で認められているのかというと、おかしな話なのです。

ポストハーベスト農薬が認められた経緯

1992年までは、イマザリルは農薬としても食品添加物としても認められていませんでした。

ところが当時アメリカから輸入されたレモンにイマザリルが残留しているのが発見されたのです。

アメリカではイマザリルが農薬として認められていましたが、日本においてはそれらは廃棄されるべきものでした。

ところが、当時の厚生省はすぐにイマザリルを食品添加物として認めました。

こうして現在では、農薬としても認められていない薬品が食品添加物としてOKになっているわけです。

輸入フルーツで気を付けること

ポストハーベスト農薬が使われている可能性のあるフルーツは、今のところ輸入物の柑橘類が主になります。

バナナもイマザリルとTBZの使用が認められていますが、現在はあまり使われていないようです。

子どもにフルーツを食べさせる時は、少なくとも輸入物の柑橘類はなるべく避けておいたほうが良さそうです。

あと生搾りのフレッシュジュースも産地がよく分からないものは控えたいですね。

また外食時でも子どもが柑橘類の皮を舐めたりしないよう注意してあげてください。